唐突ですが
HDD:ハードディスクドライブとはパソコン・サーバーのデータ保存やテレビの録画などに使われています。大容量のデータを扱うのに適しているため、これまで広く普及してきました。ハードディスクのデータを読み書きするヘッドは、ナノテクノロジーの結晶です。たとえば、読み取りヘッドの膜には、厚さが1nm(ナノメートル、100万分の1ミリ)程度の薄膜技術が投入されています。データが書かれているトラックの幅は約100nmしかなく、ヘッドはこの狭いトラックを正確にトレースしていかなければなりません。さらに、ヘッドはディスク上を約10nmほど浮上しながら、データを読み書きします。
ヘッドそのものは肉眼では見えないほど小さく、このヘッド素子はスライダと呼ばれる極小チップに取り付けられています。スライダの大きさがおよそ0.7mmとします。これを長さ70mのジャンボジェット機にたとえると、10nmという浮上量は、たったの1mmでしかありません。つまりジャンボジェット機が、地上スレスレを飛んでいることになります。
SSD:ソリッドステートドライブ
HDDと同じように使える記憶装置です。HDDは回転する円盤に磁気でデータを読み書きしていますが、SSDはUSBメモリーと同じように内蔵しているメモリーチップにデータの読み書きをしています。
SSDは回転する円盤にデータを書き込むHDDとは違い、フラッシュメモリーにコントローラーを介してデータを記録・削除します。
また、ウェアレベリング機能により書き込むデータを分散し、DRAMキャッシュによって処理を高速化するのが特徴です。
電子を移動させることでデータを記録・削除するSSDは内蔵するNAND型フラッシュメモリーに電子を出し入れすることで、データの読み書きをします。フラッシュメモリー上でデータを記録する最小単位はセルです。セルにはフローティングゲートと呼ばれる電子を格納する場所があり、その上にコントロールゲートがあります。
コントロールゲートに電圧をかけることで、タンクのような役割を持つフローティングゲートで電子の蓄積・放出が起こる仕組みです。この電子の移動によって、データの書き込みや読み込みをします。
投稿: 2022/01/21
共栄工業株式会社
TEL:0266-23-2266
FAX:0266-22-0681